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最も参考になったカスタマーレビュー
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ニュースを“物語化”するという権力,
By 酒本舗 (兵庫県神戸市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ジャーナリズムと権力 (SEKAISHISO SEMINAR) (単行本)
世の中では日々多種多様な出来事が起こる。その全ては厳密に言えば、発生した日時や場所、関係する人間、細かい事象等、どれ一つ“同じ出来事”はない。ただジャーナリズムによる報道を通じて、本来個別であるはずの出来事は、過去や同時期の類似した出来事と関連付けられ、一定の文脈が与えられてゆく。そして多くの人々はそうした物語的構造の助けを借りることで、初めて出来事の意味を理解することが可能になる。こうした出来事の“名付け・意味付け”はジャーナリズムの重要な役割の一つだが、同時に“名付け・意味付け”できる立場そのものが、一種の強大な“権力”であるとも言えるのだ。通常「ジャーナリズムと権力」を論じる場合、権力の監視機関として、あるいは“第四の権力”としてのジャーナリズムがテーマにされることが多いが、実はニュースを“物語化”する力も権力になり得ることを、本書を通じて改めて認識することができた。
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