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ジャージの二人 (集英社文庫)
 
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ジャージの二人 (集英社文庫) [文庫]

長嶋 有
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

芥川賞作家のアンチ・スロー小説。
失業中で小説家志望の息子。妻はよその男と恋愛中。三度目の結婚生活も危うそうな、写真家の父親。そんな二人が軽井沢の山荘で過ごす、とりとめのない夏の終わりの思い…。(解説・柴崎友香)

内容(「BOOK」データベースより)

恒例の「一人避暑」に行く父親と犬のミロにくっついて、五年ぶりに北軽井沢の山荘で過ごす小説家志望の「僕」。東京に残った妻には、他に好きな男がいる。危ういのは父親の三度目の結婚も同じらしい。―かび臭い布団で眠り、炊事に疲れてコンビニを目指す、アンチスローな夏の終わりの山の日々。ゆるゆると流れ出す、「思い」を端正に描く傑作小説。翌年の山荘行きを綴る『ジャージの三人』収録。

登録情報

  • 文庫: 224ページ
  • 出版社: 集英社 (2007/1/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087461181
  • ISBN-13: 978-4087461183
  • 発売日: 2007/1/19
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
佐野洋子さんのエッセイ「神も仏もありませぬ」に、長嶋有さんがでてきて、思いがけないところで、思いがけない人と人が交流しているのだなぁと興味をひかれて読みました。

長嶋作品は、芥川賞の「猛スピードで母は」を読んで、小難しい難解な文章だけが、文学じゃないって評価されたようで、とても素敵だなと思っていましたが、この「ジャージの二人」にも同じ感想を持ちました。

あまり売れていないカメラマンの父と、売れない小説を書いているらしい息子がふたり、胸に小学校の名前の入った古着のジャージを着て、群馬の別荘とは名ばかりの小屋で、夏休みの終わりのような一週間を過ごす。

なにがおこるわけでもなく、二人でそれぞれの鬱屈した思いを抱えながら、淡々と日を過ごしている様子が描かれていますが、とりたてて面白いわけでもないのに、思わず笑ってしまうユーモアが、とてもいいです。

だいたい「だいの大人」がふたり、胸に刺繍の入った古着のジャージを着ているところを想像しただけで、なんか思わずニヤッとしてしまいますよね。

人に何かを伝えるのに、やさしい言葉で判りやすく、平明に書くというのは、実は一番難しいことではないかと常々考えていますが、この作者は、推敲に推敲を重ねたであろう文章を、ちっともそんな風に感じさせないよう、するっと差し出してくれます。

読みやすくて、ほんわりしているのに、胸にじわっと残ります。

このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャックモール トップ500レビュアー
形式:文庫
軽井沢の別荘(といっても、そんなたいしたものではない)における、30歳くらいの息子と父親、それとプラス一人(その際は「ジャージの3人」となる)とのゆるいジャージ生活を描いた作品。
父親と息子、旦那と嫁、息子と娘など、いろいろな人間関係が交差して、物語を作り出している。

小説として面白いか、というとちょっと微妙ではあるが、風景や心理の描写はなかなか巧みで、笑わされたり、ちょっと心を揺さぶられたり、の連続だ。

著者の別名である「ブルボン小林」名義でのエッセイが好きなので本書も読んでみたのだが、エッセイ同様特筆すべきは、「固有名詞の使い方の巧みさ」だと思う。
本書の柱的に使われる「和小学校」を始め、たまに出てくる実在する商品名(ミロとか、アルフォートとか)が、作品を引き締めている感じだ。
もっとも、これは世代が違うなどで通じない人には通じないだろうから、諸刃の剣ではあるだろうが・・・。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By moripu
形式:単行本
恐らくこの「ジャージの二人」と同時収録の「ジャージの三人」、そして最新作の「パラレル」の順で三部作となっているのでは…と思います。私は「パラレル」を先に読んでしまったのですが、まだの方には先にこちらを読むことをオススメします☆

 この物語で面白かったのは、息子である主人公と、その父の会話のやり取りです。バツ2だけれど特にダメ親父という訳ではなく、かと言って威厳のある父でもない。「友達親子」と言われるようなぁなぁの関係でもない、父と息子の程好い距離感が軽妙な会話に現れています。こういう風に淡々と子供を愛してくれる父親って理想だなぁ…と感じました。

 この物語では主人公はまだ再生の途中。「パラレル」で初めて物語が完結してると言えるのでは?と思い☆4つにしました。「パラレル」も是非!読んでみてください。

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最近のカスタマーレビュー
ゆる〜い
ゆる〜い感じが好き... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: sanako
著者の芥川賞受賞作『猛スピードで母は』より,ずっと面白い
映画が先で.この原作小説に戻ってきた。映画でわからなかったところが小説を読んで分かった。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: Gori
なんかこう、っていう割に後に続く言葉は具体的なの。
本作を原作とした同名映画を見てから読んでみたら
映画はずいぶん原作に忠実に作っていたらしい。
映画のほうが少しコミカルかな。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/7 投稿者: ap.
どんくさい感じがたまらない
「ああ、人間ってこんなもんだよな」
(いい意味で)
と、読みながら思う作品。

別に何が起こるわけでもなく、... 続きを読む
投稿日: 2009/6/3 投稿者: dpn
父子のゆるーい避暑生活
失業し小説を書こうとしている息子と、かつては名のある写真家だった父親の二人が、夏も終わろうとする北軽井沢に「避暑」に行く話です。... 続きを読む
投稿日: 2008/8/24 投稿者: ringmoo
映画鑑賞後に読みました
映画のスローな世界の原作が気になり読んでしまった。

とても、セリフの少ないお話で、... 続きを読む
投稿日: 2008/8/18 投稿者: せぷたか。
シンクロする時間感覚
... 続きを読む
投稿日: 2008/7/30 投稿者: くわもちじんぺい
名脇役は魚肉ソーセージ
いい年の男二人が学校の名前の入ったジャージ姿・・・
この「絵」って違和感あるけど妙に和める不思議な風景です。... 続きを読む
投稿日: 2008/7/29 投稿者: 夢追い虫
切ない一品
登場人物のモデルと思われる人物を三人とも知っている身からすると「ジャージの三人」はどうしても普通の小説として読むことができず、自分の中で感情移入のゲージを割り引く... 続きを読む
投稿日: 2007/8/5 投稿者: kan65535
ゆる〜い時間
失業中で小説家を目指す息子が
写真家の父とひと夏を過ごすために別荘へやってきた。
二人とも現在の結婚生活がうまくいっておらず... 続きを読む
投稿日: 2007/7/7 投稿者: なおっち
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