主役と敵役のキャスティングは面白いことに、スターウォーズ宿命の対決。アナキン・スカイウォーカー対メイス・ウイドゥである。ジェイミー・ベルはますます危ない感じの役がはまっていた。ダイアン・レインも懐かしくて良かったが、唯一キャスティングの不満はヒロインが可愛くなかったこと。
そして、この映画の中でとくに興味深かったのが、テレポートという使い古されたネタの演出。
原作でも表現されているかどうかは知らないが、テレポートの瞬間、自分の周囲の空間もいっしょに瞬間移動するというのは当たり前のことのようだが、こういう演出をきちんと考える欧米人は、やはりSFに対する土壌が違うと久しぶりに感心した。これを観ると、改めて日本とアジア系の映画人はファンタジーとSFはやめた方がいいと思わざるを得ない。いくらお金をかけても、根本的に写実的で合理的なリアリティーを追求できない感覚でこういうものは作れない。
映画全体のデキは意外にも期待より少し上だったが、いくら面白くても物語の序章的な内容になっているので、せいぜい★3つ。しかし、もしこの原作・脚本を使って邦画で同じ映画を作ったら確実に★2つ以下の作品にしかならないであろうことを予想するなら、この映画には★4〜5つを付けてもいいくらいだ。続きが観たいことは確かだが、やるなら同じ監督で、納得できるような完結編を望みたい。