他の多くのレビューにあるように、ここ最近になって、多くの書籍だけでなく、東洋経済のような雑誌においても財政破綻の論調が現れ始めました。
ただこの問題は、どの書籍・雑誌を読んでも、その内容は似たものになるはずですから、あまり真新しさはありませんでした。
もちろん、多くの国民は本書の内容を真剣にこれまで考えてきたことがないでしょうから、そういう人には有用かと思いますが、この手の本をすでに読んでいたり、自分でこの問題を考えている人には、真新しさはないでしょう。
なお、私が星を3つにした理由は別にあります。
私はこの本の著者が民主党高速道路無料化政策提言者であったため、参考程度に読もうと考えたのですが、議論の根拠になる出典が少なく、議論の信頼性がどれだけあるか不明確であったため、3にしました。
たとえば、第6章では突然前触れもなく、閑話休題で「これからは西洋が没落する時代であり、インドや中国に回帰していく」といった内容が出典もなく現れます(この章では日本がこれからどうあるべきかについて話をしています)。
財政破綻問題についても、図表には出典がありますが、それ以外には出典がなく、やや疑問に思うような筆者の空想もあったため、もう少しこのあたりは信頼が持てるようにその背景をバックアップしてもらいたいと思いました。