私の所持盤は+3ではなくオリジナルの全6曲である。
二つのセッションからなっており、最初の3曲(LPのA面に当たる)が
McLean(as),Donald Byrd(tp),Sonny Clark(p),Paul Chambers(b),Philly Jo Jones(ds)
である。
残る3曲(B面)が
McLean,Blue Mitchell(tp),Tina Brooks(ts),Kenny Drew(p),P.Chambers,Art Taylor(ds)
である。
録音された1959,60年、既にモード・ジャズ、フリー・ジャズも全面開花し、ジャズが大きく動いていた時代である。マクリーンもこの新しい動きに対応した演奏になっている。
BLUENOTEでの新感覚ジャズのさきがけのような作品であり、ジャズの転換期を記録したことになった。
そこで面白いのがA面のソニー・クラークのピアノである。
1曲目ではソニー・クラークがピアノを弾いていないことにお気づきだろうか。
おそらく「みんな何やっているの?俺どう弾いたらいいかわからん」状態だったと思われる。
2曲目はブルースなので、クラークも「よしブルースならやれるぜ」と弾いているが、どこか頼りなげな弾き方だ。
要はソニー・クラークが新しいジャズの胎動によく対応できていないのである。3曲目も同様。
4曲目(B面の1曲目)有名なAppointment In Ghanaでの、各人のソロを聴くとBrooksもB.Mitchelも問題なくこなしているし、ピアノ、K.Drewも新しいジャズをちゃんとやっている。
つまりB面3曲のほうが、A面よりグループ全体のまとまりがある演奏になっている。
6曲目Isle Of Javaも新感覚味があふれる良い演奏だ。
というわけでソニー・クラークの対応の仕方によって、この時代のジャズの動きが如実に分かるということに、結果的になっているのがまことに面白い1枚だ。