このマッセイ・ホールでのライブは、パーカーが亡くなる約2年前のライブ・レコーディングです。当時のスター・プレーヤーが一堂に会した、貴重な遺産でもあります。ミディアム・テンポではじまる、"Perdido"でのパーカーのアドリブは非常にリラックスした感じですが、そんな中にも独特のテンションを感じさせてくれるのが、パーカー独自のフレーズなんです。"Salt Peanuts"は面白い!ですよ。テーマが終わった直後多分、パーカーがソロ・オーダーを間違えたと思われるのですが(私見です)少々"間"があります。そこでディジーが大声で"ソルト・ピーナッツ!"と連呼して、パーカーがアドリブをはじめます。このアドリブが聴き所ですよ!全くよどみが無く流れるような、"パーカー・フレーズ"が沢山出てきます。聴いているこちらも自ずからテンションが上がります!マックス・ローチのドラム・ソロも素晴らしい!"Wee"はパーカーのアドリブからスタートです。パーカーの"運指"が見たくなるくらいのスピード感溢れるアドリブです。"A Night In Tunisia"はパーカー、ガレスピーの"十八番"ですが、テーマが終わった後の"アルト・ブレーク"はパーカーにしてはやや平凡ですが、その後のアドリブは快調の一言です。全編に渡り、バド・パウエルのピアノもヴェテランの味を聴かせてくれますし、チャーリー・ミンガスの"重いコントラバス"も冴え渡っています。もしこの名盤が録音された1953年にタイム・スリップできれば、真っ先に聴きに行くことでしょう!録音もパーカー盤の中では、秀逸に仕上がっています。おすすめの一枚です。