ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie 1917年10月21日〜1993年1月6日)は、アメリカ合衆国サウスカロライナ生まれのジャズ・トランペター、バンドリーダー、作曲家。アルトサックスのチャーリー・パーカーとモダン・ジャズの原型となるスタイル「ビバップ」を築いた功労者。ベルが上に突き出たトランペットを頬いっぱいにふくらませ高らかなトーンでテクニカルに演奏するスタイルはこの人の真骨頂といえる。若い頃は暴れん坊だっかが多くのジャズマンが麻薬や過度の飲酒・喫煙による不健康に対し真面目で健康的で長生きした。また、ビバップの普及に寄与した反面、明るく元気一杯の演奏に加え時に悪のりふざけは有名。アルバムは1953年カナダのトロントのマッセイ・ホールで行われたライヴ。何といってもこのメンバーが一同に会し演奏したライブは後にも先にもこれ一枚という逸品。トランペットのディジー・ガレスピー、ピアノのバド・パウエル、ドラムのマックス・ローチ、ベースのチャールス・ミンガス。アルトサックスのチャーリー・パーカーは楽器を持たずにトロント入りして地元の楽器屋で借りたプラスティック製のアルト・サックスを吹いている珍事。かくして史上不滅の名盤となる。
(青木高見)