激動の中国近代史を背景に、時代に翻弄されながらも自らの進む道を必死に追い求めて生きた三代の女性の物語です。
上海を舞台に1930年電影黄金時代、1950年文革時代、1980年現代 と分けられた3つの時代で、ヒロインはそれぞれの時代の象徴ともいえる三人の男性、映画会社社長、労働者階級の党員、(下放の後に)地方の大学生、と関わりを持つことになります。
大まかに捉えるなら、「憧れや情熱に身を任せ、飛び出して挫折したあげくに、家に戻って来る」という同じ様な筋書きの物語が繰り返されています。そのなかで、主人公である女性を見つめる視線は共通して、子供を産むこと、という点に注がれていると言えます。自分の人生、生きる意義を自分の意思で決めていくという事の証し...第3話、土砂降りの雨の中でのクライマックスシーンは圧巻です。
華麗なチャイナドレス、妊婦服、眼鏡っ娘、チャン・ツィイーの魅力を余すことなく見せてくれます。母親、祖母役に扮して全話で脇を固めるジョアン・チェンの重厚な演技も印象的です。
ラストシーン、過去の歴史を断ち切るかのように、庇護の下から新たに歩み始めたヒロインの表情が茉莉花の花が開くが如く清々しい。