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『ドナ・リー』・・・チャーリー・パーカー作曲(マイルスという説もある)のバップの名曲だが、ジャコがこれをベースでチャレンジ!まるでベースに聴こえない!
『カモン・カムオヴァー』・・・R&Bの巨匠サム&デイブがヴォーカル参加のファンキーなR&B!ブラスもかなり豪華。ジャコのベースはドラムのよう!元気になれます
『コンティニューム』・・・不思議な感じのバラード。ジャコのベースを二本重ねて録音された。ジャコの必殺の曲の一つ
『クル・スピーク・ライク・アチャイルド』・・・ハービー・ハンコックの名曲とジャコの「クル」が交互に顔を見せる美しくかつ激しい曲。ハービー本人が参加。しかもこの曲にはストリングが参加しているのだが、これがオーヴァーダブではない!
『ポートレイト・オブ・トレイシー』・・・美しいの一言。妻への愛が伝わってきます。伝記『ジャコ・パストリアスの肖像』を読んだ後聴くと泣けます。間違いなくジャコの名曲!
『オーパス・ポーカス』・・・スティールドラムが心地よいリズミカルなナンバー。ジャコが小さいとき暮らしたフロリダの空気が伝わってきます。
『オコンコレ・トロンパ』・・・この曲のジャコのベースはまさに機械。まるで打ちこみのような正確さ。しかし打ち込みではない、そのリフはまさしくジャコのもの。
『ユーズド・トュ・ビー・ア・チャ・チャ』・・・ハービーとのハイスピードなインプロヴィゼーションバトルがかっこよすぎる!
『フォゴッテンラブ』・・・美しいシンフォニー。ハービーがピアノです。
(ボーナストラックは割愛させていただきます)
とこんな感じですが、稚拙な文章ですみません。とにかく言葉では言い表せないすばらしさです。一家に一枚です!
ジャコのベースは、ソロプレイでは流麗で美しく、歌や他の楽器のバックでもメロディックでグルーヴィーで・・・。テクニック的にも面白いうえに、歌心が感じられます。そしてなんといっても他のプレイヤーにはない強烈なエネルギーというか、生命力を感じます。完璧としか言いようがありません。
楽曲もその辺の安っぽいフュージョンもどきとは大違いで、独創的で深みがあり何度聴いても飽きがきません。聴くたびにグイグイとジャコの音世界に引き込まれていきます。
テクニックのあるベーシストのアルバムはなんでもかんでもベースでやってしまい、確かに指も速く動いて、テクニックやアイディア的にも面白いと思えるものもありますが、ジャコのこのアルバムと比べるとどれも物足りなく感じてしまいます。
「ベーシストのソロアルバムはこれさえあればもうなにもいらない」という気持ちにさえなってしまうような強力なアルバムです。
世にジャコ・パストリアスが降臨した最初のアルバム。
1曲目の『ドナ・リー』からぶっ飛ぶ。チャーリー・パーカーのオリジナルのこの曲で完全にエレクトリック・ベースの概念を打ち破ってしまっている。
ロング・トーンとフレットレスの特徴を生かし切った語調、そして変幻自在のハーモニックス。『鳥』のようなベースだ。
むき出しの才能がこれほどスバ抜けたミュージシャンを他に思いつかない。それ故か、デビュー・アルバムにしてメンバーは驚異的に豪華で、ハービー・ハンコック、マイケル・ブレッカー・・・・そしてロサンゼルス交響楽団まで参加している。才能は才能を知るということだ。
1991年刊、『The Life And Times Of Jaco Pastorius(邦題 ジャコ・パストリアスの肖像)』の第7章の『ジャコの思い出』で語るミュージシャンたちのジャコについて語るくだりがそれを如実に示している。特に、ジェフ・バーリンが無理やり彼の音楽を聴かないようにしたり、フレットレス・ベースを捨てるくだりなどは、このアルバム以降のジャコの音楽のオリジナリティ溢れる吸引力と影響力に、多くのベーシストは自らのサウンドのバランスを保ち切れないほどの力を感じたあらわれだ。
その力を知るべし。
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