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ジャコメッティ
 
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ジャコメッティ [単行本]

矢内原 伊作 , 宇佐見 英治 , 武田 昭彦
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

幻の本『ジャコメッティとともに』に、未発表の日記・手帖・手紙をも撰録。20世紀最高の芸術家の仕事の日夜、脳髄、対話の貴重な記録。

内容(「MARC」データベースより)

ジャコメッティの作品のモデルとしても再三登場するヤナイハラ。幻の本「ジャコメッティとともに」に、未発表の日記・手帖・手紙をも撰録。20世紀最高の芸術家の仕事の日夜、脳髄、対話の貴重な記録。

登録情報

  • 単行本: 341ページ
  • 出版社: みすず書房 (1996/04)
  • ISBN-10: 4622044145
  • ISBN-13: 978-4622044147
  • 発売日: 1996/04
  • 商品の寸法: 21 x 15.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 562,172位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
まるで指先から3次元のオブジェを捻りだすように、キャンバスの平面に対象を浮かび上がらせる、すなわち見える物を見える通りに描くという不可能にシジフォスの如く立ち向かうジャコメッティ。モデル・ヤナイハラは、己の鼻の頭ただ一点を来る日も来る日も描いては消し、消しては描く狂気の如きその挑戦にとことん向き合い、苦悩する友人を時に励まし、時に叱咤し、突き放す。それでも、静と動、光と闇が拮抗しながら分かちがたく結び合うように、互いは互いを称揚し、批判し、深く認め合う。二人の奇妙な友情はモデルと表現者という枠を越え、広く芸術や文学や哲学を巡り議論を交わしながらまだ誰も見たことのない真実に向かって共に突き進む。20世紀半ば、パリの下町を舞台にこれほどの魂のぶつかり合いが繰りひろげられていたことに、ただただ圧倒され、感動する。
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10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ジャコメッティはその本質に実存哲学を持っていた芸術家でした。ヤナイハラの顔を「物であることを拒否している」という時のジャコメッティは、まるでサルトルであるかのようです。しかしモデルとしてジャコメッティに向き合うヤナイハラの心の中では、ジャコメッティの芸術をベルグソン哲学から読みとろうとしているような視線を感じることが出来ます。顔という絵がそこにある、のではなく、「見る」ことによって初めて生まれる顔がなくてはならない、といい、只管<空虚>の為に彫刻をつづけるジャコメッティ。その直向きなたえざる指の動きの中に、ヤナイハラは持続する生命の躍動を感じ取っていたように思えます。一体、芸術が<完成>するなどということがあり得るのでしょうか。永遠のデッサン家で!あるジャコメッティは、常に現実の生徒であり続け、作品を完成させると言うことの深い絶望を知っている本物の芸術家でした。
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形式:単行本
 フランス、パリ留学中にアルベルト・ジャコメッティと親しくなった哲学者、矢内原伊作は、帰国を間近に控えた1956年9月、ジャコメッティから肖像画を描こうともちかけられ、喜んでモデルとなることを承諾します。
 当初、矢内原は、出発前に絵は完成するだろうと考えていました。しかし、絵の制作が始まって間もなく、彼は自分がまったくの見当違いをしていたことに気づかされます。
 本書は、それから矢内原の帰国延期、帰国、数度の渡仏という過程を経て、概算200日にわたって試みられることになったジャコメッティの肖像画・彫刻制作の様子を、モデルとなった矢内原が記したものです。
 ジャコメッティの仕事はたいていその日のはじめの段階では好調で、「うまく行く、こんなにうまく行くのははじめてだ」といった言葉さえ飛び出しますが、やがて「こいつは怖ろしい」「近づくことは不可能だ」と時間が経つにつれて苦しみだし、悲嘆とともに一日の仕事を終えます。
 毎日毎日、描いては消し、消しては描くの繰り返し。見事に矢内原の顔ができたかと思うと、それはたちまち壊され、仕事が進めば進むほど困難も大きくなります。ジャコメッティは日が暮れて仕事が続けられなくなると、疲労困憊になりながらも「早くあしたになればよい」とくやしがります。
 「眼に見える」顔を「見えるとおりに、つまりサンサシオンに何一つ増減を加えることなしに画布の上に実現する」という自分の願望が不可能な事柄なのではないかと恐れながらも、死にものぐるいで制作しつづけるジャコメッティと、忍耐強くモデルとなり、悲嘆にくれるジャコメッティをときに励まし、ときに叱咤する矢内原。
 『ジャコメッティ』には、極限まで肖像画を究めようと探求した二人の人間の、感動的な姿があります。
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