アラビア風の文化、享楽に満ちた街、王子に姫君、−子供心に憧れたおとぎ話。
―と言ってもほんの一握りの人にしか描けない世界を極めて精緻に描いています。
ジャグリ(大道芸)に真摯に打ち込む主人公アムシャス王子。 父王が彼と
兄王子ふたりに出した王位継承の条件は”彷徨える湖の民”の姫君を泣かせる事。
アムシャスと姫の接近や、巷間でジャグリを”宮様のお遊戯〜道楽王子”などと
揶揄され、揺れ動くヒロイン・マユ(実は魔神)の乙女心が何ともいじらしいです。
自分自身、あるいは自分の大好きな物を否定される時の悲しさ、全力を出しても
報われなかった時の虚しさ。 逆にそれを笑顔と喝采で受け入れられた時の幸福。
予測してなかった感動をもらった手前、星5つ。 トルコ取材のオマケ漫画つき。