日本にいて中国を語るとき、感情を入れずに語るのは難しい。日本と中国はその歴史においても、現在においても、好き嫌い損益貸し借り優越感劣等感メンツ狡い汚い不正、もうそれこそいろいろな感情がごちゃごちゃと入っている。
この書を読んで素直に感じたのは、アメリカ人っていうのはそういう感情なしに中国を語れるんだ、ということ。
それが日本人が読むとかなり楽観的に感じてしまう要因かも知れません。
著者は投資家ですから、今の中国に投資をするなとは決して言いはしないでしょう。
この本はアメリカ人が中国をどう見ているか、そういう使い方で良いのではと思いました。
それも1988年当時から中国をバイクで横断した程かなり中国が分かっている、かつ、投資のプロの目から見ている本です。
日本人の目から見ると今の中国は今一つ信用できないといったイメージがありますが、実はそれを剥いだ内側にも冷静に目を向ける必要があるのではと考えさせられます。違った意見を知る、これが本の持つ良いところなのですが。
投資は自己責任なのでこの本を読んで中国株を買うかどうかは各人各様ですが、株を買うとかという前に中国を知るための本として一読するのは有用かと思いました。