原曲を壊すほどの過剰なアレンジは全く無く、寧ろ基本的にハーモニカとピアノとギターのトリオ(曲によって色々な楽器が入るけど)のシンプルで且つ原作を思い起こさせるようなアレンジです(昔のヨーロッパの田舎的な感じ)。ハーモニカは一音一音がきっちり鳴っていて、更に歌っているような抑揚があるので、泣きそうになる位感動しました。フェイクやビブラート、3番穴の1音ベンドも至る所で入っていますが、あくまでさりげなくといった感じで、押し付けがましくありません。
私はジェイムス・コットンやシュガー・ブルー(共にブルースのハーピスト)の影響で10ホールズを始めましたが、ノリ重視で多少音程が合っていなかったり(ベンド音が下がっていないなど)、他の穴の音が出ちゃっても、そこが味だと思っていたのですが、このCDを聴いて「シンプルでもここまで聴かせられるんだ」と、今までの考えが180度変わりました。
よく考えれば、シンプルだからこそ、きちんと音を出せないと駄目なんですよね。
実際にハーモニカを吹いている人やジブリファンは勿論、落ち着いた曲が好きな人など、特にお勧めです。