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解説の連載という恐らく日本初の試みをした乙一氏いわく、
「真実の中に虚構を織り込むというより、
虚構の中に真実をおりこむ」ように、
歴史ではなく、キャラの立ったファンタジーとして楽しませる小説でした。
歴史の流れより、個性的なキャラ中心に回っていくのです。
しかもパロディ・オンパレード(笑)
ロビンフッドやアイヴァンホー(イギリスの騎士小説の主人公)までひっぱってくる、ごった煮十字軍に対するは、
キリスト教徒の天才軍略家ヴァレリー…うんまあ、どこかで見たような気がしないでもない人なのですが(笑)
それでも面白いからよし!
難点なのは人物の描写が少ないこと。ジャンプノベルだった際には挿絵が入っていたのですが…
文字だけになるとちょっと厳しい。
このご時世だから読んでみようという人向けではない、純エンターテインメント小説です。
直球に徹した会話により推進されるサクサクとした展開は好印象。
しかし、時代背景、地理、文化、武器(戦争シーンが比較的多いので)などの設定に対しての描写があまりないため、
読書中に脳裏に浮かぶのは登場人物だけで背景がもうひとつ浮かばない。
あとがきによると、単約十年前の単行本バージョンに大幅加筆を加えたのが文庫版ということなので、
このタイムラグを生かして背景を含めたイメージができる描写の増加を期待したい。
久々に成功した新分野開拓です。
参考文献をみると、英文のそれなども使っていて、
わりと「勉強」されているようなのに・・。... 続きを読む
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