今まさに裁かれようとしている被告人が有罪なのか無罪なのか、予め真実を知ることができる能力を得てしまった若き裁判官の話です。
正しい判決に導くために彼は巧みに裁判員の心証を誘導しようとするのですが、正義の行為のはずが嘘をついたり脅したりと、逆に裁判官の精神に反することばかりをする羽目になってしまうのが皮肉で、そのジレンマもまた見所です。
真実を知るシステムがちょっと回りくどかったり、裁判員説得の材料がやや弱いなと感じたり……といった気になる点はあるのですが、とにかく題材がタイムリーでインパクトがあり、非常に続きが気になる漫画です。
裁判員制度を肯定しているのかと思いきや、ひょっとしたらこれは制度への鋭い批判なのかもしれませんね。作中にも主人公が問題提起していますが、全くの素人を裁判に参加させることの危うさを感じました。