世界一の魔法使いになりたい主人公、ジオ。幼少期に師のイレガウラを失い、それ以降独学で魔法の修行を積んだ彼は夢をかなえるため、世界を見て聞く為に旅へ出る。おおざっぱですがそういう話です。
ストーリーはわりと王道。第1話に主人公の幼少期が描かれ、数年後の第2話以降から物語が始まります。テンポ良くすすむうえ、モノローグや説明の台詞は一切ないので読者をおいていってしまうところも。伏線らしい場面や台詞も多く、これからの物語の展開の壮大さを予感させます。
しかしその壮大な物語に画力が追いついていない、そんな印象を受けました。他の方が書いているようにトーンは少なく、線を重ねることで質感や影を表現するデッサンタイプの絵です。しかし作者独自のタッチというより未熟ゆえの表現方法となってしまっています。私は第1話、氷の魔法が出てきたとき、氷だと最初分かりませんでした。岩が浮かんでいるのかと……。植物や炎もふくめ自然系のものの表現力がもっとあれば、よりこの物語の世界を魅力的に表現できたのではと悔まれます。