【ケース1】カウンセラー養成講座でのロールプレイ
...
CL(私)「...、わがまま...ですね」
CO 「○○することは、わがままだと思われるんですね」
CL 「...(長い沈黙)... ... 組織の人間としてはわがまま...だと思います...が、
... ...ひとりの..父親としては...わがままだとは..思いま..せん。...」
【ケース2】フォーカシング場面(フォーカサーとして)
...
筋肉のこわばりに対して、「がんばらなくていいんだよ」と(自分で)声をかけても「こわばり」には
なにも起こらない。なんどか繰り返すうちに、このまま続けると「こわばり」があきらめて妥協して
受け入れてしまうように感じた時に、この言葉が浮かんだ。 「無理しなくていいんだよ」
「こわばり」は、じわぁと広がるように消えていった。
フォーカシングの後で思いついたこと。かける言葉は、...
自分の意志で「よしやるぞ!」と決めて取りかかった時には、「がんばらなくていい」。
決心して始めたわけではないが、やっているうちに力が入ってしまった時には、「無理しなくていい」。
普段、この二つを(アタマで)使い分けているわけではないが、カラダははっきり使い分けている。
私が経験したこのふたつのケースを説明してくれるような記述が ここに ありました。
「そして重要なことは、この多様な言語表現を用いての再記述は、もしそれが正しい方向でおこなわれ
ているならば、それまで覆い隠されていた経験の諸側面を浮かび上がらせ、私たちに気づかせてくれる
、ということである。新しい側面を浮かび上がらせることによって、経験は以前とは変化してしまって
いる。ある言明の内容的な真偽が問題なのではない。それを使用することによって、経験の新しい側面
を浮かび上がらせ、それを変化させることに成功するか否か(「解明」に成功するか否か)こそが問題な
のであり、それに成功することが「真」なのである。」 (P142)
ひさしぶりに、
ペンを片手に、線を引きながら、しっかり向き合った本です。
・「気づき」とは、どこかに隠れているなにかを探すことではなく、いろいろな相互関係が交差する中で
新たに生まれてくるもの。(かなり乱暴にまとめるとこうなると思います)
・暗在的含意(インプライング)の中に生起されることによって時間は生まれるとする、P252の図。
暗在的含意は、過去に体験したことを含み、これに現在の状況が交差して、これから起こるであろう
こと(未来)を感じさせて行動を起こさせる。「過去」も「未来」も、起こっている状況とそれについて
感じている『現在(いま)』という時間に畳み込まれている。(...と解釈しました)
ジェンドリンの著書『 体験過程と意味の創造 』から
「ジェンドリン現象学」、「ジェンドリンの倫理学」に進み、『プロセスモデル』へと踏み込んで、
実践方法である『TAE』へいきます。特に『プロセスモデル』は是非読んでみてください、
と書きたいところですが...ここにいくには前段の章を読み解かなければなりません。
『プロセスモデル』もレビューに書きたいのですが、...切り出すのはちょっと無理です。
『プロセスモデル』のレビューは、『 体験過程と意味の創造 』を読んでからにします。
副題には「フォーカシングの根底にあるもの」とありますが、フォーカシングやカウンセリングの
フィールドを超えて、人間の知覚、経験、認識はどうなっているか、どのようにアプローチして
いくのか、...
ジェンドリンによって、『主観』はどのように新たな地平に立ったのかを教えてくれます。
カウンセラーの方やカウンセラーを目指す方だけでなく、
人間に興味のある方にはお勧めしたい、質の高い良書です。