もともと日本でのバッシングは教育の現場を舞台に始まりましたので、当然のことながら教育畑の執筆者が多くなっています。そこでは現状分析が中心です。
しかしその中で岩手大学の海妻径子さんの担当する第2章では、バックラッシュの担い手として周縁化された若年層の男性たちに注目しています。これまでは特段の努力もせず男性であるという一点だけで女性の上に立てたのが、社会経済情勢の変化で自分たちも社会の中で周縁化されてしまう。そんなとき大事なのは、それこそ男女共同参画で昔から推奨されてきたエンパワーメントであるのに、徒に苛立ちをネット上でフェミニズムにぶつけようとする。周縁化されてしまった主な原因は違うところにあるのに。逆に解決の糸口もその辺にあるということでしょう。