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ジェンダー・フリー・トラブル
 
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ジェンダー・フリー・トラブル [単行本]

木村 涼子 , 木村 涼子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

近年、ジェンダー・フリーという言葉をめぐり、はなはだしい曲解や誇張をもとに、男女平等に関わる教育実践や性教育へのバッシングが起こっている。
そもそも「ジェンダー・フリー」教育とはなにをめざすものだったのか、そして何がトラブル化しているのか。編者の木村涼子をはじめ9人の気鋭の執筆者により、それぞれの専門分野から現状の困難を打開するための議論を展開する。

内容(「BOOK」データベースより)

近年、ジェンダー・フリーという言葉をめぐり、はなはだしい曲解や誇張をもとに、男女平等に関わる教育実践や性教育へのバッシングが起こっている。さらに、ジェンダーという言葉そのものやジェンダー学/研究にまで攻撃の対象が広がってきた。しかし、言葉を換え、使わなければ問題は解決するのか。そうではないだろう。なぜなら、いま問われているのは、まさに「男女平等」の意味だからだ。本書では、9名の執筆者がそれぞれの専門分野からバッシングの社会的背景を分析し、その対象となっている「ジェンダー・フリー教育/男女平等の観点からの教育」「家庭科」「性教育」などの議論や実践を整理しつつ、現状の困難を打ち破る方法を探る。

登録情報

  • 単行本: 220ページ
  • 出版社: 白澤社 (2005/12)
  • ISBN-10: 4768479154
  • ISBN-13: 978-4768479155
  • 発売日: 2005/12
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 もともと日本でのバッシングは教育の現場を舞台に始まりましたので、当然のことながら教育畑の執筆者が多くなっています。そこでは現状分析が中心です。

 しかしその中で岩手大学の海妻径子さんの担当する第2章では、バックラッシュの担い手として周縁化された若年層の男性たちに注目しています。これまでは特段の努力もせず男性であるという一点だけで女性の上に立てたのが、社会経済情勢の変化で自分たちも社会の中で周縁化されてしまう。そんなとき大事なのは、それこそ男女共同参画で昔から推奨されてきたエンパワーメントであるのに、徒に苛立ちをネット上でフェミニズムにぶつけようとする。周縁化されてしまった主な原因は違うところにあるのに。逆に解決の糸口もその辺にあるということでしょう。
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55 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 21世紀の幕開けとほぼ同時に始まった、性教育・ジェンダーフリー・バッシング現象は、現在も進行中であり、それは「ジェンダー・フリー」概念から、「ジェンダー」概念、さらに「ジェンダー研究」へと、そのターゲットが拡大中だ。

 文化戦争としての最近のバックラッシュは、インターネットでフェミニズムを「フェミナチ」と呼ぶ(いわゆる2ちゃんねらー)の若年男性の動向が、目立っているのが特徴。まるでフェミニズムが、支配権力の一部であるかのように主張する「フェミナチ」バッシングが盛んになっているのは、その背景に、一部の男性の周縁化および男性間の「格差」拡大があるからではないかと、本書は指摘する。

 ジェンダー・バッシングは、性教育をいちばんのターゲットにしている。バッシング派のいう「新・純潔教育」のルーツをたどれば、第二次世界大戦後に、私娼を取り締まるための風俗対策、治安対策として出発した「純潔教育」という名の性教育だ。純潔教育は、占領下の買売春政策を補完する役割を担ったのである。

 ジェンダーやフェミニズムは、人間存在に関わる家族・教育・企業・国家などに関して、さまざまな共同性の試みを論じているが、それらを現実化していくためには、高度に政治的なプランニングが要求されている。ジェンダー・バッシングに立ち向かうためには、情報の共有化と政治が必要ではないか、そんな想いを抱いた。
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