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ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱
 
 

ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱 [単行本]

ジュディス バトラー , Judith Butler , 竹村 和子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
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商品の説明

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本書は『Gender Trouble』の日本語版である。数あるジェンダー学(性差学)関連書の中で最も社会に影響を与えた1冊であり、かつ最も著名なのが本書。著者のジュディス・バトラーは、自身が生んだこの分野での草分け的議論に対して寄せられた批判的反響について説明している。にもかかわらず、フェミニストの古典にまでなった持論について、著者は見直したい気持ちを抑えつけた。
性意識と生物学的な性の不一致に苦しみながらも前向きに生きていたり、生きようとしていたりする人たちがまっとうな生活を送れるために、もしくは送れる可能性を高めるために本書を世に送り出すことにした、とバトラーは言う。
本書は、フランスフェミニズムの範囲の狭さやその基礎となった人類学のあり方を批判するだけでなく、これまでのジェンダー学に関するパロディーを用い、性差の決定に関する遺伝学的研究に文化的偏見が見られることや、性の形成を自然に起因させることに関して、重要な見解を示している。
ジェンダー学の入門書であり、大学のカフェで読むには刺激的な1冊である。(レジーナ・マーラー)

メタローグ

本書でバトラーは、確固たる「女」という主体の存在に疑問を投げかける。フーコーに倣えば、権力の法システムはまず主体を生産し、のちにそれを表象するものだからである。「法のまえ」に「女」という主体が存在しない、解放されるべき「女」というカテゴリーすらが法の効果にすぎないという指摘は、フェミニズムにとって敗北だろうか。そうではない。問題はむしろ権力の法システムにうつされるからだ。そしてジェンダーを産出するこの法こそが、さらに起源としてのセクシュアリティやセックスをうみだすことがあきらかになるからだ。難解なバトラーの思想や文体が、噛み砕かれた翻訳も素晴らしい。(千田有紀)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.

登録情報

  • 単行本: 300ページ
  • 出版社: 青土社 (1999/03)
  • ISBN-10: 4791757033
  • ISBN-13: 978-4791757039
  • 発売日: 1999/03
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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For the most part, feminist theory has assumed that there is some existing identity, understood through the category of women, who not only initiates feminist interests and goals within discourse, but constitutes the subject for whom political representation is pursued. 最初のページを読む
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形式:単行本
 長女は、特にすすめたわけでもないのに、数あるキャラクターの中からウルトラマンを選び取り、ついにはつなぎのスーツを愛用するまでになりました。本当にいろいろな子どもがいます。そして大人がいます。

 ジェンダーという言葉は、それ自体が一つの主張を持っているとも考えられます。そのため人によっては使う(あるいは使われる)のを嫌ったり、ためらったりするのかもしれません。個人の意思に反して性役割を押しつけられているという1つの主張を感じ取るのかもしれません。しかし現実にそのような押しつけ=不条理は確固として存在します。実に多岐にわたり。

 特定の人たちだけでなく、およそ全ての人が「個性」や「自分らしさ」ということを、もう一度さらに深く考えるきっかけとなる書だと思います。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 ジュディス・バトラーは、男性型レズビアン(ブッチ)であり、同時にユダヤ教改革派のとても熱心な信者である。ジェンダー/セクシュアリティ研究の必読書を翻訳した労は多とするが、訳者はバトラーの議論の宗教的背景がよく分かっていないのだと思う。“law”を「法」と訳しているが、これは同時にユダヤ教の律法(掟)のことでもある。バトラー理論のキーワードである「語りかけられ、語りかける」“agency”を「行為体」と訳しているが、これはユダヤ教の信仰主体の主観性(生きられた経験)ー旧約聖書とタルムードの解釈の世界ーのことである。バトラーがドラァグ(誇張された異性装)に思い入れして、「攪乱的なパフォーマンス」を戦略として主張する背景には、「新しい儀礼を創造すること」を重視する改革派の儀礼論がある。そうした点に解説があればもっとよかったので、☆ひとつ減点。
このレビューは参考になりましたか?
41 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
まずは、紹介されているバトラー自身の言葉、「性意識と生物学的な性の不一致に苦しみながらも前向きに生きていたり、生きようとしていたりする人たちがまっとうな生活を送れるために、もしくは送れる可能性を高めるために本書を世に送り出すことにした」に素直に耳を傾けたい。バトラーは、相変わらず「素直ではない書き手」とか、「構築主義の代表(?)」といったイメージを持たれたりするのかもしれないが、この本を読めば、別にそうでもない、むしろある意味で率直過ぎる書き手だという点で共感できるかも知れない。「フェミニズム」と聞くとそれだけで構えてしまったり、反感を覚えてしまったりする人が現在いるとして、そういう人が案外、自分とバトラーとは何らかの「不一致の苦痛」を生きてい限りにおいて(まったくそういった苦痛に無関係な者がいるのだろうか)、「互いに対立する位置」にはいないということに気付くかもしれない。バトラーはきっと、とても頑固でかつ爽やかなのだ。主著の「Bodies that Matter」まで読もうという人なら必読だろう。
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