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一族の逃亡を助けるため、たった3人で敵を足止めしたアパッチ族の戦士。彼らは戦いの末死んだのではなく、死ぬまで戦って時間を稼ぐ役目であり、またそれを知って自ら志願したのだ。
アパッチを追う白人斥候長は、部下のアパッチ族出身の斥候の死に際に、斥候の征服を切り裂き、アパッチとして死ぬ儀式を執り行う。彼はこの本中唯一のアパッチの価値を受け止めた人である。
安全地帯に逃した一族を白人の捜索から守るため、自ら軍に出頭を決めたジェロニモ。
その父を慕い一緒に出頭するジェロニモの幼い息子と娘。
二人の子供は数年後に牢の中で死んだ。
メキシコの300年に渡る武力弾圧に影響を受けなかった米原住民の精神が、白人から「餌と巣」をもらうことで急速に堕していく様子は悲しい。
ジェロニモという人物はその生涯で2500人以上を殺害した殺人鬼だというような、非常にステレオ・タイプ的な見方しかされていなかった人物なので、彼を取り巻く環境や状況、また当時の米国政府がおこなった悪逆非道な仕打ちのディテールを知ることは、公正な視点を得る意味でも非常に重要だ。
読み物としてもなかなかいい仕上がりになっているので、お勧めできる。
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