第2回角川スニーカー大賞の大賞受賞作ということで今更ながら読んでみましたが、果たしてこれが大賞に相応しいのかどうか。
物語は王道のSF展開でスケールもかなり大きいです。しかし、その大きすぎる世界観の説明が不足しており、次々に登場してくる神話の神々についていけません。
予備知識が必要なのかもしれませんが、描写が拙いと思いました。
前半は物語の進むスピードもちょうどいいのですが、後半から(ページ数の都合?)一気に加速しすぎです。
もう少し登場人物を掘り下げるべきなのでは?
特に最終章では、前半の展開とまるで違って物語が急展開します。それでも前半に伏線をはっていればまだ納得出来るんですが、伏線らしい伏線もなく、作者一人で盛り上がっている感じがしました。
なぜそうなったのかという疑問が解消されないまま終わります。
終わり方はハッピーエンドでそこは気に入りました。
あとこの年代はちょうどエヴァンゲリオンが放送された影響かロボットなどいくらか被る要素がありました。
昨今の角川スニーカー受賞作品と比べても面白さは上ですが、際立った何かがないような気がします。
大賞ではなく佳作程度だと個人的には思います。
よって評価は☆☆☆で。