内容紹介
ソフトウェア再利用を、現実的な一歩として進めるために。
オブジェクト指向技術が実用化されて久しいが、当初標榜されていたソフトウェア部品の
再利用性を高める、という目標については、まだまだ業界全体としてまだ遠い位置にある。
確かに、オブジェクト指向は、それが登場する以前と比較したなら、継承やカプセル化といった
メカニズムにより、設計情報(意図)をソースコード上に、より直接的に表現することを可能に
した。だが、それはまだまだ設計情報をコード(暗号)化したものの域を出てはいない。
しかし、本書では、もっと直接的にソースコード上に設計情報を表現するための手法を多数
紹介している。このほか、設計意図の再利用に焦点をあてること、ある製品だけでなく、
製品ファミリとしてのドメインに焦点をあてること、ドメインに特化した言語を使うことなど、
さまざまなアプローチにより、ソフトウェアの再利用性を実用的な形で高めていくための
手法も多く記されている。
本書は、オブジェクト技術を中心に、ドメイン工学、プロダクトライン、DSL、サブジェクト、
アスペクト、パターン、メタプログラミングなどを利用して、設計情報を「意図(インテンション)」
としてすくい取り、そこから「生成的(ジェネレーティブ)」にコードを作り出そう、というアイディアの
流れの中にあり、ジェームズ・O・コプリンの「マルチパラダイムデザイン」を継承している。
さらに、本書からジャック・グリーンフィールドらの「ソフトウェアファクトリー」が派生している。
間違いなく、本書はソフトウェア開発技術史上において一里塚を築くものであり、設計と実装を
より近くで結びつけるための、オブジェクト指向の次にくる技術を総括するものと位置づけられる。
本書によって、より現実的なソフトウェアの再利用の基礎が立ち上がりつつあるのだ。ソフト
ウェア開発技術の変遷と最新技術の動向について知りたい、今後のソフトウェア技術の潮流の
先を読みたい、またそれらをご自身の企業活動としてのソフトウェア開発に活用していきたい
という方には、必読の書といえるだろう。
(株)式会社チェンジビジョン 平鍋健児
内容(「BOOK」データベースより)
ソフトウェア再利用を、現実的な一歩として進めるために。ソフトウェアファミリを生成的に扱う再利用技術を解説。