ジェット機同士の空中戦は、戦例が少ない。第2次大戦当時レシプロ
戦闘機は数千、数万という単位で落とし落とされしていたが、ジェッ
ト機時代になってからはその数十〜数百分の一の規模だろう(兵器の
単価が高価になったのが主たる理由である)。しかし、そこには決し
てドラマがないというわけではなく、朝鮮戦争でのセイバー対ミグの
決闘や、フォークランド紛争での第3世界国家アルゼンチンの保有す
る航空機の意外な活躍など、むしろ目からウロコのエピソード満載な
のである。本書は、パイロットの体験談やメカの解説などが多いジェ
ット機ものの類書のなかでは、戦闘に的を絞り、歴史の流れに沿って
、おいしいところをポイントを絞って紹介してくれている良書である。