「第一巻をレンタルしてきたら、もう最後まで一気に徹夜で観たくなっちゃった」
というような海外TVドラマシリーズのDVDのような読後感でした。
『ジウ1』から『ジウ3』まで、テンポアップしていく展開は、非常に面白いと思いました。
ただ、人気ドラマシリーズにもあるように、1から2、3と進んでいくうちに、
読者を飽きさせない仕掛けが増えすぎで、ちょっと演出が“過剰”とも思えます。
門倉美咲と伊崎基子というダブル・ヒロインは、『武士道シックスティーン』の
早苗と香織を思い出させ、誉田哲也ファンには嬉しい設定かもしれません。
ただし、二人のおりなす世界は、全く別物です。
人が死んでいくシーンが多く、TVゲームのような描写が、私にはちょっときつかったです。
人の死なない作品でも、あれだけ面白く描ける著者ですから、好みとしては、
もう少し、きっちりと人を描いた作品にしてもらえれば良かったです。
勿論、一気に読める“エンタテイメント”であるとは思います。