KORNというバンドの培ったエッセンスを洗練させていった感じです。
初期が好きな人にはぬるま湯に浸かったままのオジサンの駄作にしか過ぎないと酷評もされていますが(笑)、それは衝動から泣き叫んでいた人に向かって「君の泣き声を僕は心地良く聴いていたから、気持が落ち着いたかも知れないけどさあもっと泣け、叫べ」と言っているようなものじゃないか、と。別の例えをするなら、40代・50代の往年のスター選手に20代の時そのままの肉体のプレイをそっくりまた見せてくれと望んでいるに等しい。音楽もライヴに行ったりとか、ちゃんと聴けばわかると思いますが肉体・精神を日々酷使する仕事だったりします。このバンドもそうだし。ムチャを言うのはいただけません(笑)。
ロックが見た目とか振る舞い、歌詞など音楽以外の面白さも当然含んでいて、そういった面+音圧や主メロだけでも楽しめるバンドも、少なくない、むしろメインというのが我々のコモンセンスなのでそのような感想を抱いても仕方ないのかもしれませんが、それは言い過ぎだと思います。
今回のアルバムは曲構造だけ聴けば、語弊がありますが例えばアヴリル・ラヴィーンなんかと似て耳を引っ張らせないスタイルというか、歌謡曲に近い印象を受けます。曲構造だけは、です。そこは賭けというか葛藤もあったかも・・・と思います。で、前作に続き色々楽器を取り入れて、その上で“COMING UNDONE”をはじめ、恰好良くKORNっぽさを聴かせてくれます。歌詞は、私は英語が聴き取れないので感想を言うことができず申し訳ない。ダーク・メルヒェン調のジャケットとかのアート・ワークは、今までのイメージからも離れてない感じで私はなかなかいいと思います。
今後の進化、というよりもKORNのエッセンス+変化に注目したいです。