バーバラ・スティール主演、というか実際には主演ではなく助演ですが、「血塗られた墓標」によってホラー映画界のクイーンとなった彼女の66年度作品。
話も「血塗られた墓標」と似たり寄ったりのモノで、魔女の罪で刑死した女の魂が蘇り、バーバラ・スティール扮する美女に取り付いて醜い化物と化す・・・という代物です。でも変身後の彼女は代役でしょう。もし代役でないなら、「花嫁吸血魔」の池内淳子なみの扱いを受けたことになりますが・・・。
人物設定も滅茶苦茶で、ドラキュラを倒したヴァン・ヘルシングの子孫(と称する)人物がトランシルヴァニアの貴族だったり(それはドラキュラ伯爵だっつーの!ヴァン・ヘルシングはオランダ人よ)、この映画の作者、怪奇映画のことロクに勉強もせずに適当こいてるな、とマニアならすぐに分かります。
それにしてもこの作品、バーバラ・スティール以外は全て無名の俳優(少なくとも日本では)、音声は英語ですが、何だかイタリア映画臭い気がしますね。バーバラ・スティールもイタリア映画と縁の深い人ですし。
追記:この映画を監督したマイケル・リーヴスという人物は二年後の68年にヴィンセント・プライスを主演にして、魔女狩りものの「Witchfinder General」(日本では未ソフト化)を監督した後、25歳という若さで亡くなった。後年、ヴィンセント・プライスはこの監督について、「何も知らない若造のくせに、余計なことばかり言う・・・」と、あまり好意的とはいいがたいコメントを残している。合掌。