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最も参考になったカスタマーレビュー
44 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生き方を変える本,
By ja037523 (東京都三鷹市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: シーシュポスの神話 (新潮文庫) (文庫)
カミュ 24歳の時の著作です。私はこの本を17歳の時に読みました。人生観が激変し、30年以上たった今も揺さぶられっぱなしです。 神々がシーシュポスに与えた罰は、大きな岩を山頂まで押し上げること。岩は、山の反対側に転がり落ちていき、シーシュポスは再び山を下りて岩を押し上げる。これを永遠に続けることです。 ギリシャ神話ですが、当時から人間の価値観が「達成」にあったことがわかります。永遠に「達成」することのない苦行こそが「罰」であるという考え方は良くわかります。 反面、人間は寿命があり、いずれは死すべき存在です。死とともにすべてが終わるのであれば、そもそも達成という言葉は概念として極めて限定的にしか成立しません。ほとんどの宗教は、生きている間の善行が死後に報われることを説いていますが、これは法的整備が未成熟であった時代の社会の安全規範を宗教的倫理感に求めていると同時に、どこかで「努力 -> 達成 -> 報い」という因果律の存在を仮定せざるを得なかったことを意味しています。 カミュは、そもそも「達成」を否定しています。確たる理由もなく生まれてきて自分の運命を決定する力を持たない人間存在を、不条理と見なす以上、人間界の因果律は本来の人間存在の尊厳に見合うものではないということです。 これは敷衍すれば、「達成」(結果)よりも過程、プロセス、「あり方」に重きを置く生き方です。 ドイツの神学者である、マルティン・ルターは、「明日、世界が滅びようとも、私は今日、リンゴの木を植える」と言いました。この本を通じてカミュが言いたかったのは、まさにこのことでしょう。予想される結果がどうであろうと、将来報われるかどうかとは関係なく、人間は正しいと思ったことを誠実に行う生き方しかできないのです。カミュは、その生き方自体を結果とは関係なく「よし」と肯定しています。 ここで、カミュvs.サルトル論争、「革命か反抗か」につながります。自覚的に社会を変革しようとした(できる範囲で人間界の因果律を是正しようとした)サルトルから見ると、あくまで個人の尊厳に価値を置くカミュは「近代的市民」足り得ないと判断されたわけですが、そもそも視点が違う議論です。サルトルの提示した近代的市民像は時代の要請に合致しており、まぎれもなく「正しい」ビジョンではありますが、状況に左右されない、人としてのあるべき姿という意味ではカミュの提示したビジョンははるかに普遍的です。 著作としては硬く、独善もあり、極めて未成熟です。哲学としての完成度は語るべくもなく、実存主義の文脈で語られようとも、カミュはあくまでも芸術家であったことがわかります。 薄いくせに難解な本ですが、人生を変えるパワーをこれほど持った本はほかに知りません。
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
不条理に関する考察?,
By palemoon (横浜) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: シーシュポスの神話 (新潮文庫) (文庫)
不条理に満ちた世界で、生きていくことの意味を考察し、不条理の中に、ポジティブな意味があることが主張されます。 有名な「異邦人」などを理解するためには、 読んで価値のある一冊だとは思いますが、 哲学的な用語が、説明なしで使われている箇所も多いので、 ある程度の前提知識が要求され、読む人を選びそうな一冊です。
24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不条理ゆえに“すべて よし”,
By
レビュー対象商品: シーシュポスの神話 (新潮文庫) (文庫)
…シーシュポスの神話は“ギリシア神話”です。聞いた話ですが、シーシュポスが大きな岩を 山の頂上まで押し上げている。…見る限り、そのようだが、よく観ると、歯を食いしばっているから 白い歯が見えてるのではなく…シーシュポスは“微笑んでいる”ので 白い歯が見えている 云々。 最後のページ 173.の最後七行の意味を どう読むか? 人それぞれです、わたしの感じは『“罰を与えるような神”をも ふところにいれて“すべてよし”と言ってのけた シーシュポスに エールをおくります。』
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5つ星のうち 5.0
まあ、そんな深刻になんなよー
もあわヤマギシリョーコ先生の「天人唐草」とかー 「鬼来迎」とかわーあーゆレビューを書きましたー... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: もあ
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