原題THOUSAND ACRES(1000エーカー)
ジェーン・スマイリーの長編小説「大農場」の映画化作品。
ミシェル・ファイファーの大ファンなので見ました。
原作の膨大な内容を104分に収めるにはやはり無理があったようです。
物語のポイントは押さえていますが、精密な描写は描ききれていません。
しかし映画単体として見れば、スキャンダラスな面を前面に出した姉妹間の骨肉の争いと親子のショッキングな関係で、それなりに観られると思います。
大農場主である強引な父の下で裕福に育った3姉妹。
長女と次女は農場を手伝い、三女は土地を離れ自由な人生を歩み弁護士になる。
年老いた父は姉妹3人に農場を譲ろうとし「考えさせてほしい」と言った三女を除き、長女、次女2人に農場を渡し現役を引退して人生の目標を見失う。
虚しい日々を過ごす父は、寂しさに耐えかね弁護士の三女へ土地の返還訴訟を依頼する。
新規事業を展開し農場を発展させようとした長女の計画も、訴訟のため頓挫せざるを得なくなり農場を手放す。
長女を助け、三女を守るため(シークレットの意味)犠牲になった次女は最後まで土地に縛られ、幼い女子を残し乳がんで死亡。
父を助けたい一心で行動した三女は、結果として故郷を失う。
父は何も得られず失意のまま老衰死。
家族全員が大農場という土地に人生を縛られ狂わされて行く姿は、私たちの人生にも多いに当てはまる所があるのでは無いでしょうか?
次女が死の直前「自分の子にはこの様な目には逢わせたくない」と長女に託し、最後にその2人が農場を去っていく場面は哀愁と自由への開放感に満ち溢れていました。