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シヴァとディオニュソス 自然とエロスの宗教 (芸術人類学叢書)
 
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シヴァとディオニュソス 自然とエロスの宗教 (芸術人類学叢書) [単行本]

A. , ダニエルー , 小野 智司 , 淺野 卓夫
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,625 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

人類最古の宗教シヴァ教の豊穣なる哲学とは 都市型の社会=自然を搾取する文明はなぜアニミズムから発したシヴァ=ディオニュソス教を弾圧するのか。シヴァの教えが示唆するオルタナティブな原理とは何か。

内容(「BOOK」データベースより)

かつてアジアとヨーロッパは同根の精神文化を生きていた。共通の「隠された伝統」を探求する。

登録情報

  • 単行本: 458ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/5/31)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062147378
  • ISBN-13: 978-4062147378
  • 発売日: 2008/5/31
  • 商品の寸法: 19.6 x 14 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 651,115位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
インドの根源的神といえるシヴァ神崇拝はファロス、リンガ(勃起男性器)の崇拝でもある。インドでは男女の神々の交合歓喜の彫像のある神殿があるが、それが人間、また動植物の生命の根源につうじる尊崇すべき行い、人間がその身体と心に自然をとりもどし解放する行いであるとする。
ヴェーダやウパニシャド、ヘシオドスなどを参考にしながら、タントリズム、イニシェーション、ヨーガの修業の仕方、その目指すところ、そこから人間の完成への放浪の旅の方法などが書かれている。シヴァはギリシャ神話のディオニソスに通じ、ディオニジアでみられる性的狂乱秘儀の祭典との共通性、ギリシャの神々とアーリア以前のドラヴィダ人種アスラの時代の神々との類似、山の神としてのパールヴァティとギリシャのレア、アルテミスとの共通性、ゼウス、アフロディティなど論じている。
雄牛の供儀、人身供儀などにも言及。また世界の神話の古層から、西欧キリスト教の祭りへの影響も語られる。勃起男根崇拝、男性中心のストーリーで、女神は仲介者である。とりとめなくインドやギリシャ神話の事件や神々がでてくるが、古代インド人の考えた人類本然の性の自然を理解でき、一読に値する。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tomomori トップ500レビュアー
形式:単行本
翻訳は立派で読み易い。しかしこの表紙のセンスはなんだ。絶対に日本人イラストレーターのセンスではないぞ、と思ったらば、案の定、インド産ポスターだそうだ。
著者のアラン・ダニエルー氏(1907〜1994)は、貴族出身のフランス人インド学者でシヴァ教信者らしい。氏によると、アーリア人が現在のロシアから東西に勢力を広げる以前(紀元前2300年あたり)、インドから西欧にまたがって広くドラヴィダ人が居住しており、シヴァ教という自然宗教を信仰していたそうだ。クレタ文明もマルタ文明も実はドラヴィダ人によって築かれたと氏は主張する。やがて西欧においてシヴァ教はディオニュソス教として延命し、後年はミトラ教という反キリスト教勢力として蘇生したりもした。
シヴァ教こそが人間と自然と宇宙のあるべき調和を映す真の宗教である、と氏は言う。侵略者たちが持ち込んだ一神教は逸脱であり邪教である、人間は始原の宗教・シヴァ教に回帰するしか生き延びる道ない、のだそうだ。で、インドの聖典から引いてシヴァ教の姿を様々に紹介して下さるのだが、この著者さん、年端もいかない少女たちを「娼婦」として寺院に差し出す習慣を「エロスの肯定」やら納得している。加えて、カースト制を「極めて自然な仕組みであり、社会を安定させ、人種の純潔を守る制度」として全面肯定している。これは勇気ある見解なのか、あるいは、異文化過剰適応ジジイの世迷言か。
しかしシヴァ教云々より面白いのは、ジュリウス・エヴォラとかミルチャ・エリアーデとかルネ・ゲノンとかいった引用対象だ。氏が主張する人種論など、アルチュール・ド・ゴビノーだろう。これらの名高い「近代の反逆者たち」に堂々とシンパシーを表明してなおダニエル―氏はレジオンドヌール勲章を授与されているのだから、フランスもなかなか面白い国だ。
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