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シン・マシン (SFシリーズ・Jコレクション)
 
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シン・マシン (SFシリーズ・Jコレクション) [単行本]

坂本 康宏
5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

脳の一部が機械になってしまう奇病、機械化汚染症候群(MPS)は社会を一変させた。機械化した部分を使ったMPSランニングと呼ばれる機能が、意思の伝達や金銭の授受など、罹患者相互におけるあらゆる情報の制御を、器具を使用することなく実現し、究極の情報化社会が訪れたのだ。しかし罹患することのなかった一部の人々は、情報を共有することができないため、社会から隔絶されることになり、世界は奇妙な歪みを見せはじめる。そして一人の青年が不可解な事件の渦中に…。新鋭が描きだす異形の世界。

内容(「MARC」データベースより)

脳が機械化される奇病、MPSは世界を一変させた。器具を使用しない相互の情報伝達を可能にしたのだ。究極の情報化社会に、一人の青年が、怒りをたたきつけるノンストップ・サイバーアクション。

著者からのコメント

今こうしている瞬間にも、我々は大切なものを失いながら生きています。
 たとえば若さ。たとえば寿命。その絶対量は万人にとって平等ではなく、なかには大切なものをまったく持たずに、この世にやってきてしまう者もいます。僕たち夫婦の第一子も、そのなかの一人でした。彼は、満足な身体も、名前もなく。そして一度も産声をあげることさえなく。この世から流れ落ち、消え去っていきました。
 彼を失った代わりに、僕は悲しみを得ました。そして、どこに行くこともできなかったその悲しみは、時を経て、一冊の本になりました。幻のようにいなくなってしまったその子を主人公にしたSF小説。
 それがこの『シン・マシン』です。
 人間は生まれたその瞬間から消耗を続け、そしてなにもかも無くなって死んでしまう。僕は彼を失うまで、そんなふうに誤解をしていました。
 確かに人は、誰も彼もが、なにかを失いつつ生きています。しかし、失い続けることで、僕たちの持ち物は決してなくなりはしない。そのことを彼の命は教えてくれたのです。この物語の主人公は、ただ生きるため、存在するために戦いを続け、なにかを手に入れ、なにかを失っていきます。その過程で彼は、答えを見つけることになります。
 『生きる』ということはどんなことか。
 『シン・マシン』はそんな小説です。
 SFとしてはしごく単純だと言えるでしょう。ですが、人生のあまりの残酷さに、身体の半分が死んでしまったようで、なんのために生きるのか分からなくなったとき、この物語はひとつの答えになるのかも知れません。そう、この本は、僕が闇のなかで見つけ出した答なのです。
 あなたのもつ大切なものは、けっしてゼロなることはないのです。
 たとえ、死んでしまった後でも。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

坂本 康宏
1968年愛媛県生まれ。1990年、愛媛大学農学部卒業。同年、愛媛県庁に就職。公務員生活のかたわら、小説を執筆し、2001年『歩兵型戦闘車両ダブルオー』で、第3回日本SF新人賞に佳作入選してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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