私は、竹内さんの本のファンで、ほぼすべての著作を読んでいる。最新生物学の概念をわかりやすく、多少誇張して書いている竹内さんの本は、生命の本質、人間の本質について深く考えさせられることが多い。
しかし、本書の場合、竹内さん自身がまだ、シンメトリーという概念を咀嚼しきっていないのか、彼女自身が納得していないのか、いつものテンポの良い、キレのよい語り口ではないのが残念。シンメトリーという概念を理解する教科書としては、いいのだが、竹内さんの痛快な文章を期待すると少しがっかりする。5年後の竹内さんが同じテーマの本を書いたらどうなるか、楽しみだ。