「シンブル&エコに育てる」という部分を「(培養土を使わず)日向土&籾がらくん炭で育てる」と読み替えるべきタイトルの本です。保水剤に籾がらくん炭を使った永田農法です。
水遣りや施肥、用意する鉢の大きさも、培養土を使用した園芸指南書とは変わってきますので、そこが注意です。
ですが、ベランダ菜園で培養土を使うと、重いの買ってこないととか、再利用する前に新しい土を半量混ぜて使えとか、捨てるのどうするのとか、何かと不向きな面があります。
この本で使われている「日向土+籾がらくん炭」の用土は、洗って日に干すことで日向土の回収が可能なうえ連作障害も気にしなくて済むので(日向土は小粒の軽石のようなものです)、この問題への一つの解決策だと思います。
また、永田農法ですので、水遣りは少なく(ここがエコ)、鉢も小さく浅く軽く(ここがシンプル)、この点もベランダ菜園に向いています。
植える容器やベランダの作りの「お洒落さ」にもこだわっておられるようで、「お洒落なベランダ菜園」を目指す方にもとても参考になると思います。巻末の一部を除きフルカラーで、写真とやさしい彩色のイラストが豊富ですので、眺めているだけでも楽しめます。
残念ながら野菜作りの指南本としては情報が少なめです。構成も著者がチャレンジしてみた「コメ」が取り上げられていたり(当然食べる量ではありません)また情報が散在してたりと、「やってみたよ!」が強く読者への配慮が若干欠ける感じがするので、タイトルの紛らわしさと合わせて☆マイナスしました。
ベランダでの永田農法の指南書としては、永田 洋子さんの「永田農法でつくるベランダ・屋上菜園」のほうが構成がしっかりしていて情報満載ですので、お好みに合わせてどうぞ。