モーニング娘。の43枚目のシングル「青春コレクション」は、美しいメロディと、前向きな歌詞、スケールの大きな曲・・・とにかく楽曲その物が素晴らしい。本作は、そのPVを収録したシングルV。
果てしなく広がる大空を背景に、スタジアムのグランド中央、緑の芝生の中で歌うショットを基本に、合間にメッセージ・ボードを持つ各メンバーのカットと、歌う様子を各人のアップで撮影したショットで構成されたPV。これまでの作品に比べれば、派手さは無くシンプルな作りに思えるが、楽曲その物の質が充分に高いので、視覚に注意を引くような細かな技と芸は控えて、曲その物で勝負といった感じだろうか。楽曲の持つテーマとスケールの大きさをイメージしてか、PVも自然や青い大空といった壮大な場面が盛り込まれているのが印象的。
前作までのシャープな楽曲から、愛、未来、宇宙といったスケールの大きな曲まで、改めて、モーニング娘。が持つ表現力の多様さを実感できる。曲が発売される度に、楽曲や方向性について激論が交わされているが、キャリア12年、シングル43枚、アルバム10枚を世に送り出し、持ち曲は150曲以上はあるモーニング娘。である。グループの持つ歴史の重さ、多彩さ、多様さ、メンバーの器用さと包容力の大きさからすれば、その内の1曲が、どんなタイプでどんな方向性かなんて事は、大した問題では無いような気がする。我々が驚き、戸惑うような斬新な楽曲を出したとしても、それによってグループは前進し、数年後には、それもまたモーニング娘。の歴史の一部となっているのだから。