これまで数々の音楽性を吸収して多種多様な楽曲に挑戦し、ビデオクリップもそれに準じて様々な作風に仕上がっていた℃-uteであるが、16枚目のシングルである「桃色スパークリング」は、℃-uteの持つキュートな面を最大限に生かし、若さ弾ける爽やかな作品となった。本作は、そのビデオクリップを収録したシングルVである。
桃色の扉を開けてメンバー各人が登場し、普段着のような親近感溢れる衣装で歌い踊るショットと、合間に水鉄砲で遊ぶショットや、降ってくるカラフルなボールの下で笑顔を見せるショット、各人の歌う姿をアップで写したカットを盛り込み進行する。随所に炭酸水のシュワシュワ感を交差させた画面作りも、楽曲の持つ爽やかさをより一層演出するのに効果的だ。
構築されたダンス技量を活かし、アーティスティックな雰囲気の前作「Kiss me 愛してる」とは対照的な作風に仕上がった今回のPVであるが、同じグループの同じメンバーでタイプの全く違う楽曲を巧みに歌いこなし、違ったカラーの作品を作るというのは、現在の℃-uteの持つ表現力の多様さを証明しているはずであるし、インディーズ時代の4曲や「桜チラリ」風の可愛らしい作りとなった今回の曲は、キャリアを積んだ℃-uteが歌う分「昔に戻った」のでは無く、前作「Kiss me 愛してる」から「次のステップへと進んだ」℃-uteの作品と捉えるのが正しいのではないだろうか。