「幸せぇ〜て何だぁっけ?」という懐かCMが最近TVでリバイバルされてますね。
本作の主人公、進藤陽一に「結婚して幸せですか?」と尋ねられた先輩の貝塚は
「おれ、自分が幸せかどうかなんかさっぱりわからないの。だからひとに判断してもらうことにしているんだ。
ひとがおれのこと、幸せそうだっていうなら、そうか、おれは幸せなんだなぁって思うようにしてる。」
と答えます。これって一面真実だよなと今の自分にはそう思えます。
36歳の陽一に身を固めさせようと父親と伯母達はあれやこれやと画策に走ります。
お相手候補は30代の女性3人。
彼女たちにもそれぞれの事情があるのですが何故かみんな陽一に好感を持つのですが・・・。
ユーモアを交えた人物描写には定評がある筆者ですが、本作では3名の女性の其々のエピソードを描くのに費やされたボリュームに対して
終結部、陽一が3人の女性たちやその周辺の人物群と親交を結ぶ模様が短すぎるように思えて不満が残りました。
魅力的な人間関係を登場人物の個性を生かしつつ描くのが上手い分、もう少しこの部分を読ませて欲しかったですね。
とは言え相変わらずさらりと読ませながらもちゃんと登場人物達の個性が生きているあたりは巧いですね。