本作は、第11回日本SF新人賞受賞作。
見かけによらず(?)硬派なSFで非常に楽しく読むことができた。
美少女型アンドロイドと女性仕官の対比を軸に物語が進むのかと思いきや・・、読者の予想を二転三転させ、ついにはSFにアミニズム的な要素をうまく導入したりする。また、イスラエル、テロ、沖ノ鳥島等のマクガフィンも効果的(挑発的?)に使われており、地名などの舞台設定が記憶に残りやすいのもマル。人物描写は秀逸で登場人物が皆何らかの信念を持っており魅力的。科学的な舞台設定を明確にしたいという著者の真摯な姿勢も好印象、、なのだが、記述が冗長な印象も受けてしまう。
硬派なSFであると同時に、なにやらアニメ的でもあるため、非常に読みやすく、わかりやすい。なにはともあれ、物語としてとても面白いので、おすすめ。著者の今後の活躍に期待して★5つ。