作家、映画監督、詩人、俳優。1938年、ブレーシャ生まれ。
内乱状態に陥った第2次大戦末期の北イタリアで幼少期を過ごす。物心がついた頃から映画や文学に親しみ、飛び級でさっさと高校を卒業した17歳の彼は、崇拝していたチャップリンの生家を訪れたい一心で、寝袋を担いでヒッチハイクでロンドンへ。広い世界を意識した彼は、そのままイタリアへ戻ることはせず、職を転々として日銭を稼ぎながら、ヨーロッパ各地、バルカン、中東、北アフリカと地中海諸国を自分の足で巡り、旅の終着地にローマを選んだ。
彼は今もよく口にする。「16歳になったら、若者はすべからく家を出て世界を見てまわるべきだ」と。
映画製作の他、小説や詩の執筆にも精力的に取り組み、イタリア最高峰の文学賞であるストレーガ賞ノミネート2作品をはじめとして、文学者としても大きな成果を残している。日本では、イタリアでベストセラーになった小説『誰もが幸せになる1日3時間しか働かない国』 (マガジンハウス)と『罪のスガタ』(シーライトパブリッシング)の2作品が出版されており、ラジオ番組やブログ、雑誌などで話題を呼んでいる。
2011年現在、73歳。アゴスティは99歳まで生き、人生最後の日に愛を交わして「最高の人生だった」と言って最期を迎えると公言している。まだまだその旺盛な活動から目が離せそうにない。