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事件の当事者一人一人には、それぞれの人生と背景と思いがあり、その人物に関わった大勢の人がいる。大切な人、愛した人、憎んだ人がいる。でも私たちが事件というものにふれる時、そこにまで想像力を働かせることはあまりありません。例えば現代、自爆テロが起きたという報道に対しては「なんでそんなことするんかなあ」と不思議に思うのが関の山で、「なぜそこまで決心したのか、させたのか。泣いた人は、打ちひしがれた人はどんな思いか」とまではなかなか考えません。
歴史の流れという縦軸と、世界情勢という横軸が交わったときに、六八四部隊が生まれ、この実尾島事件が起こった。つくづくそんなことを思わずにはおられません。
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