ホビットの冒険、指輪物語、その中つ国の基礎が書かれているのは、この本の他にはないでしょう。その資料的価値は驚くべき物です。
エルフとは一体何者なのか。エルフとドワーフの間にある溝とは何だったのか。指輪を生み出した者、彼は何故生まれたのか。ガンダルフとサルマン、果てはサウロンや魔王モルゴスとの関係まで、指輪物語だけでは説明が足りなかった部分を、この本は見事にカバーしています。
巻末には、エルフ語の固有名詞辞典も付いており、これだけでも資料価値は計り知れない物かもしれません。
トールキン氏が生前に出版できなかった話を、息子のクリストファーさんがまとめ上げた「中つ国辞典」とも呼べるこの本を、上下巻共にぜひ手に取ってみてください。創世神話のごとき格調高い壮大なお話を楽しむ事がでます。