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シルフ警視と宇宙の謎 (ハヤカワepiブック・プラネット)
 
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シルフ警視と宇宙の謎 (ハヤカワepiブック・プラネット) [単行本]

ユーリ ツェー , Juli Zeh , 浅井 晶子
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

物理学者ゼバスティアンは、提唱する「多世界解釈」理論をめぐって論争の渦中にあった。彼を鋭く批判していたのは、学生時代からの親友で天才物理学者のオスカー。親友との摩擦は、ゼバスティアンの望むところではないのだが…。ある時、テレビの科学番組でオスカーと激しく議論を戦わせた翌日、ゼバスティアンの息子リアムが誘拐される。犯人と思しき人物からの要求は、医療スキャンダルの秘密を握ると噂される妻の同僚を殺害することだった。息子を救うためゼバスティアンは要求に従うことを決意する。だがなぜ、ゼバスティアンが選ばれたのか?天才警視シルフの捜査は、事件の悲劇的な真相を明らかにしていく。ドイツ文学界の新星が放つ哲学的ミステリ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ツェー,ユーリ
1974年ドイツ・ボン生まれ。『鷲と天使』(2001)『ゲームへの衝動』(2004)ほか著書多数。現代ドイツを代表する作家であり、ドイツ文学賞、ヘルダーリン奨励賞、カール・アメリー文学賞など数々の著名文学賞を受賞

浅井 晶子
ドイツ文学翻訳家、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程認定退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 393ページ
  • 出版社: 早川書房 (2009/08)
  • ISBN-10: 415209060X
  • ISBN-13: 978-4152090607
  • 発売日: 2009/08
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 734,397位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
一応、殺人事件は起こり捜査されるけどそれがこの小説の眼目ではなく、殺人事件を巡って展開される哲学的考察が話の中心をなしており、それが面白いかどうかで評価が分かれると思います。その哲学的考察とは何かというと「多世界解釈」という題目で一言でいうと世界は無限のパラレルワールドで成り立っており、あることが起こっても、別の次元では起こっていない可能性も存在するということのようです(多分)。著者の言いたかったことは、それら全てを体験できない我々は幸福でもあり、且つ不幸でもあるとのことのようです。話も事件の解決より現実の適正化に集約されて終わるという特異な推理小説になっております。面白かったけど、あまり人に勧める気にはならないタイプの小説に思いました。
蛇足ですが、作中で披露される、タイムマシンを使って親を殺すと自分が生まれないけど、生まれないから親を殺すことができないという「タイムマシンを使った親殺しのパラドックス」には笑かしてもらいました。
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形式:単行本
ミステリなんだけど、なんか不思議な感触の小説。
キャラクター造型はそれぞれ立ってるんだけど、読むべきはそれではなく、彼らを取り巻く世界、そして、その認識。
選択と解釈によって分岐する多世界理論。その解釈を間違ったため、絶望の世界へと転げ落ちる犯人。それを正常に引き上げようとするシルフ警視。
しかし、多世界解釈は特別なものではなく、作中でも様々な選択と解釈が散りばめられていて、全体像が見えているのは“観測者”だけ。
因果律の輪の中ならば残酷で、自由意志による選択ならばあまりに悲惨。事件とは別に、正しい世界を取り戻そうとするラストは、京極堂の憑物落としに似てるかも。
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