スピルバーグの「レイダース:失われた聖櫃」とルーカスの「スターウォーズ:帝国の逆襲」。このメガヒットシリーズの脚本を担当したローレンス・カスダンによるネオ西部劇。
ケビン・クライン、スコット・グレン、ケビン・コスナーにダニー・グローバーという布陣で展開される物語はフォーマットは「伝統の」西部劇そのもの。
ですがアクションや物語の展開のテンポは85年製作ということで時代に見合ったものになっていて、いわゆる「ウェスタン」とはかなり印象が違い、
むしろインディ・ジョーンズ寄りの「アドベンチャー大作」の色が濃い作品です。
良く言うなら物語のテンポが早く、アクションシーンなどのカット割りなども小気味よくてエンターティメントとして「退屈させない出来」。
SF映画や派手なアクション大作が時代の趨勢となりつつあった80年代にあえて「西部劇」を復活させようとした心意気は評価すべきですね。
派手な襲撃シーンで始まる「掴み」から幌馬車隊の行進、脱獄、サルーンでの乱闘、牧場でのスタンピード、そして最後の決闘まで正にフルコース仕様。
すでに20年以上前の作品と言う事になりますが今見ても全く問題なく楽しめます。
しかし、なのだ。
この作品を最初に見た時、その「軽さ」に引っかかるものを感じたのは事実。
伝統的な西部劇の要素を万遍無くとり揃えた上で、それぞれの要素を時代に合わせてアップデートして仕立て直せばそれでいいのか?というのが公開時に感じたこと。
それでも昨今のデジタル紙芝居のような「アクション大作」に比べれば遙かにこだわりを感じさせる部分が多く、見応えだってあるのですが。
実は85年にはもう一本、西部劇が公開されております。
クリント・イーストウッド監督・主演の「ペイル・ライダー」。
「西部劇」としての面白さに関してはやはりこちらに軍配が上がります(ぜひ御一覧を)。