忘れがたい少年時代を持つ2人の少年と1人の少女
別れて長い月日がたってから彼らの人生は再び交錯する
主人公の辰村が身をおく広告代理店を主舞台に、
広告業界の熾烈な競争、内部の人事抗争などを織り交ぜながら、3人を再び引き合わせた事件は終幕を迎える
最後まで一気に読ませます
広告業界の内情を上手く取り入れ企業小説としても良くできていると思います
暴力的衝動を内に抱える主人公、互いに恋心を持ちながらかなうことの無い主人公と暗い過去を持つ幼馴染の重役婦人の関係など
藤原さんらしいちょっと暗い設定はかわりませんが、テロリストのパラソルにも登場した浅井の存在により
裏社会とのかかわりが納得いくものに描かれ違和感を感じさせません
幼馴染の浜井、若手社員の戸塚・・・・決してハッピーエンドではない藤原さんらしいストーリーが展開します
それでも読後に絶望は感じません
藤原さんの作品の中では最も多くのかたに納得いく作品といっていいのではないでしょうか