イギリスで制作されたゾンビ映画であるが、実はロメロの
リビングデッド描写を忠実に受け継いでいるのは本作の方。
ノロノロ歩くゾンビを愛し、リメイク版「ドーン・オブ・ザ・デッド」の
走るゾンビを邪道だ!と思う人は必見です。
ロンドンに住むダメ男・主人公のショーンと、もっとダメな親友が
酔っ払って目覚めると、そこはロメロの「リビングデッドワールド」でした。
というのが本作の基本設定であるが、このあたりのまとめ方が実に上手い。
しばらくは「死者が生き返っている」という事実を認識せず(と、いうか
全く気づかず)ボンクラらしく、具体的な行動も起こさずに部屋で
ボケっとしているあたりがリアル。いや、実際にそんな事態が起きたとしたら普通の人は、おそらくこういうリアクションをとるのだろう。
そんな「ヒーロー濃度ゼロ」の主人公が自らの母親と恋人の救出には敢然と立ち上がる!のだが、「ゾンビ」の登場人物のようにSWAT隊員でもなければ
ヘリのパイロットでもない2人の行動ミスの連発、ポカの自動販売機。
普通、ここまでマヌケなキャラクターには殺意を覚えるものなのだが、キャラクター描写の妙か、そんなこともない。
音楽、描写、セリフなどジョージ・A・ロメロへのリスペクトが満載された
本作、ゾンビ映画ファンなら必見である。