この作品が製作されてから10年以上が経つが、まったく色褪せていない。
物語の設定が現代(製作当時の'90年代)ではなく、既に過去だった'40、'50、'60年代なのでタイムレスと感じられるというものあるだろうが、
演出や撮影や音楽が今でも新鮮であるというのを高く評価するべきだと思う。
そして脚本が実に素晴らしい。
小説のように(もちろん原作は小説なのだが)様々なエピソードを用いてストーリーを転がし、20年ほどの時間を巧みに経過させ、
その中で登場人物らが、また彼らの関係が変わっていくのを丁寧に描いている。
私は「感動作」と宣伝されるような「お涙頂戴」映画はたいてい好きではないし、「感動した」と言い切れる作品は極めて少ないのだが、
この作品は確実に感動作であり、名作です。