松山さんの<会社+家庭もの>です。
ここでは男性と女性とが逆転しています。
主人公のショーコさんは、外見は小柄で童顔、可愛らしいOLつまり<女の子>なのですが、実は中身はとんでも無く出来るすごいひとなのです。
その能力たるや、彼女が結婚して退職すると会社の業績が悪化するくらい。
女性の感傷やら優柔不断には無縁の、完全に男性的なキャラクターです。
一方、彼女の選んだ伴侶は、一見するととても男性的でたくましい、けれど実際には純朴で繊細、いろいろな事を気にする、全く仕事の出来ないダメ社員でした。
どうやら彼女には恋愛など無縁で、新しい世界に挑戦するために完全無害でやりがいのある相手を選んだらしいのです。
ショーコさんは仕事が出来すぎて会社ではやることがなくなってしまい、新しい仕事としてセンギョウ主婦に挑戦したのでした。
センギョウが<専業>でなく、<選業>になっているのは、そのためです。
こういうショーコさんですから、主婦をきわめて高度な職業にしたて、普通の人がたやすく過ぎてしまうところに困難を見いだし、なおかつ淡々とクリアしてしまいます。
ですから彼女の周りには常に不思議な雰囲気が漂っていて不思議な人種を惹きつけることにもなってしまいます。
あまりにショーコさんの能力が隔絶しているので、周囲の人間が感染してしまうようなのですね。
こんなミスマッチが引き起こす笑いの数々が4駒漫画仕立てになって、全体として少しずつ話が展開していくように構成されています。
この作品は、松山さんの他の作品にも共通するギャグの要素を備えていて、しかも他の作品とまた違った趣があり、
松山さんの作品を楽しめる人なら、きっと飽きずにまた別の境地を楽しめると思います。
また他の作品には見られない新しいキャラクターも登場して楽しさが増しています。
レビューがまだないのが不思議なくらいです。