ポロネーズと言えば、軍隊や英雄など、勇壮な曲のイメージを抱いてしまい、私も演奏するときに、つい左手に(左利きなので)叩き付けるような力を込めて弾いてしまいます。それに対して、フランソワの演奏はメロディーを非常に大切にして、丁寧に心を込めて、しかも緩急自在に、またタッチも非常に柔らかく、特に左手のタッチが柔らかいのが印象的です。1970年の死の直前に録音されただけあって音質も抜群で、ショパンのポロネーズの演奏方法を改めて見直す必要に迫られる演奏です。ポロネーズは非常に難しい曲ですが、フランソワの演奏を聴いていると、自分もいつかはフランソワのような演奏をおこなってみたい、と考えさせられる必聴のCDです。特に幻想ポロネーズの演奏法に衝撃を受けました。まさに比類ない演奏です。演奏法を急遽変更!です。