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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ショパンを知るピアニストにしか出来ない超絶名演,
By
レビュー対象商品: ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番 (CD)
ショパンの音楽というのはピアノを前提に作られているから、ピアノという楽器を知り尽くしたものにしか到達できない世界を持っている。安易に弦楽的にアレンジされたショパンがほとんど聴くに耐えないのは、ショパンのピアニズムへの理解を欠いているからだ。ピアノ協奏曲についても同様で、そうした無理解がこの曲の本来の魅力を貶めてきたと言える。ツィメルマンは、ピアニストとして、ショパン弾きとして、自らオケを振ることで、これまで誰も聴いたことのないような魅力をオケからも引き出して見せた。第1番など、オケによる序奏が始まった瞬間に言い知れない感動が沸き起こる。ピアノパートが終わった途端につまらなくなるようなこともなく、どこを切ってもショパンならではの魅力に溢れた曲として蘇生させた。さすがはツィメルマン、やることが違う。ピアノパートが完璧なのは言うまでもなく、美音、造形ともに群を抜いている。 ここまで濃密に、徹底的にやり切ったことで世に衝撃的感動を与えた功績は大きい。今までのようにさらりとしたオケパートがよければその類の名演を聴けばよいことで、我々はいつでもここに戻って来れる。これが唯一無二、空前絶後の超名演であることは間違いない。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
さすがです,
By 山 "山" (金沢) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番 (CD)
ツィマーマンの弾き振り、ということですべてが彼の思うがままとなっている。そしてアルゲリッチやルービンシュタインなどの巨匠達とは全く異なった革命的なものとなっている。と思った。オケとピアノのバランスが絶妙であり両者がこれが音楽だ!といわんばかりの主張をしてくる。これまではオケがうたうことはなくほぼ伴奏のみだったが、おそらくそれはツィマーマンのショパンではなかったのだろう。オケも旋律だ、うたうのだ、と。私は こんな演奏は聞いたことがない。名演だ。さすがツィマーマンだ。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ショパンの故郷、ポーランド人音楽家たちによる瑞々しい歴史的名演,
By global-citizen (ガイア) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番 (CD)
なんと繊細で甘く感傷的な演奏か! ツィマーマンは、一つひとつの音とフレーズを丁寧かつ情熱を秘めた響きで奏でている。それは、若きショパンが、故郷・ポーランドへの熱い想いを込めて創り上げた曲であり、ポーランド人であるツィマーマン自身が、誰よりもショパンの情念を誇りをもって表現したかったからに違いない。39歳で夭折したショパンの没後 150周年に合わせ、ツィマーマンが、なぜポーランド人の若手音楽家だけのオケを設立し育て、しかも自ら指揮してピアノを弾くという偉業を成したのか、その理由と情熱が分かるような気がする。 一方で、初めて聴いたときは、ツィマーマンの演奏は細部に至るまで実に美しいのだが、曲全体の大きな流れに物足りなさを感じたのも正直な感想だ。ツィマーマンの個性に加え、この協奏曲に対するそれまでの私のイメージが、アルゲリッチやルービンシュタインの名演だったからだろう。 しかし、ツィマーマンたちの演奏は、ピアノとオケが一音毎といって良い程までに融合した、他に類を見ない美しさに溢れている。ピアノとオケが共通の情念と解釈の下で呼吸までもが一体化して、競合ではなく“協奏”している。実際、フレージンズに合わせたブレスで弾き振りをしているのが聴き取れる、まさに奇跡の名演だ。 ショパンの故郷の若き音楽家たちによる瑞々しくも深い解釈と美しい情感に溢れたこのアルバムは、これまでにない新鮮さと甘美さに満ちたショパンのピアノ協奏曲集だ。永遠に語り継がれる歴史的名盤になるだろう。
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