シューマン:フモレスケ 変ロ長調 作品20 [28' 36]
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58 [28' 56]
シューマン〜リスト編:献呈(愛の歌)S. 566 [3'32]
河村尚子(ピアノ)
Piano: Steinway
2011 年録音、ベルリン、イエス・キリスト教会
RCA
SACD Hybrid
これは非常に気に入った。
技巧に秀でているが激しい演奏ではない・・・私にはクールに聞こえる。論理的。
「フモレスケ」のほうは全然知らない曲なのでノーコメント。
ショパンのソナタのほうは、河村の演奏を聴いたのをきっかけに、そもそもこの作品はどんな構造になっているのか知りたくなり、「
ショパン (作曲家別名曲解説ライブラリー) 音楽之友社」の「ピアノ・ソナタ 第3番」の頁を初めて読む:
第2楽章、スケルツォからトリオは、変ホ=嬰ニのエンハーモニックで変ホ長調からロ長調に転じる
第3楽章のラルゴは前の楽章の変ホ音をエンハーモニックにより嬰ニ音で受けて始まる4小節の序奏でロ長調が確立
第4楽章ロンドの主題(A)は、再現のたびに伴奏音型が細かく華やかになる
上記を、私は全然知らなかった。ショパンの「ピアノ・ソナタ 第3番」は面白い曲であることを私は初めて知った(スコアを買いたくなった)。
河村は、過度な sostenuto、過度な cantabile はしない。その代わり楽想の変化、転調(第1楽章の展開部、第3楽章中間部、フィナーレ)は絶妙で、知的である。彼女の演奏は論理的。やはり彼女は音楽を組み立て、音楽を構築することに秀でている。