この中では唯一1967年録音の(他の三曲は1974年の録音)『ピアノ・ソナタ第3番 op.58』の演奏が素晴らしかった。きらめき、こぼれる美しいピアノの音。舞踏会の美女が目に浮かぶように艶やかで、溌剌とした演奏。何てわくわくと、心躍るショパンだったことか!
大好きな第3楽章の「ラルゴ」もよかったけれど、それ以上に両サイドに置かれた「アレグロ・マエストーソ」の第1楽章と、「フィナーレ。プレスト、マ・ノン・トロッポ」の第4楽章の生き生きとしてダイナミックなピアノに圧倒されました。こんな素敵な「ピアノ・ソナタ第3番」の演奏を聴くことができて本当に嬉しいです。
参考までに、各曲の演奏時間を記しておきます。
■『ピアノ・ソナタ第2番 op.35』(6:40 6:01 8:34 1:26)
■『ピアノ・ソナタ第3番 op.58』(10:52 2:15 8:42 4:20)
■『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22』(4:55 8:27)
■『スケルツォ第2番 op.31』(8:50)