著者の下田氏のあとがきを読むと、ポーランドで企画されたショパンの全曲録音で解説を任されたことがきっかけだと言う。確かにそんなことでもないと全曲について解説できるレベルで理解することは難しいことだと思う。
ただ、結果的にこれが読んで役に立つものかというと、残念ながらそうでもないと思う。言わばCDの解説書(ライナーノーツ)に書いてあるような内容の、全曲分の集まりである。特に音楽理論的な解説が多く、音楽理論を知らない愛好家には全く意味のわからない内容だ。歴史的な観点の記述もあるけれど、愛好家向けに敷居を低くするために音楽理論を除いた軽い内容にすればもっと売れると思った。